Svelteの基本

まず、Svelteの基本的な概念とコンポーネントの仕組みを理解することが重要です。このセクションでは、Svelteの核となる機能と、コンポーネントベースの開発アプローチについて学びます。

Svelteとは何か

Svelteは「コンパイラ」として動作するフロントエンドフレームワークです。ReactやVueのような他のフレームワークとは異なり、ランタイムライブラリを必要とせず、ビルド時にコンポーネントを効率的なVanilla JavaScriptに変換します。

主な特徴

  1. ビルド時の最適化 - コンパイル時に最適化されたコードを生成
  2. リアクティビティ - データの変更を自動的にUIに反映
  3. コンポーネントベース - 再利用可能なコンポーネントで構築
  4. 軽量 - 小さなバンドルサイズで高速な実行
  5. シンプルな構文 - HTMLに近い直感的な記法

このセクションで学ぶこと

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Hello World

最初のSvelteコンポーネントを作成し、基本的な構造を理解します。

  • 動的な値の表示
  • JavaScript式の埋め込み
  • HTMLの直接出力(@html
  • デバッグ機能(@debug
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コンポーネントの基本

Svelteコンポーネントの核となる機能をすべて学びます。

  • 3つの主要部分: script、markup、style
  • テンプレート構文: 条件分岐、ループ、非同期処理
  • イベント処理: DOMイベント、修飾子
  • プロパティ: 親子間のデータ受け渡し
  • 双方向バインディング: フォーム連携
  • スタイリング: スコープ付きCSS
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テンプレート構文

Svelteの特殊なテンプレートタグと構文を詳しく学びます。

  • {@render}: Snippetsのレンダリング
  • {@html}: HTML文字列の挿入
  • {@const}: ローカル定数の定義
  • {#key}: 強制的な再レンダリング
  • {@debug}: デバッグ情報の出力

トランジション・アニメーション

美しいアニメーションを簡単に実装する方法を学びます。

  • transition: 入場・退場アニメーション
  • in:/out: 個別のトランジション
  • animate: FLIPアニメーション
  • style: 動的なスタイル適用
  • カスタムトランジションの作成
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TypeScript統合

SvelteでTypeScriptを効果的に使用する方法を学びます。

  • Propsの型定義
  • イベントの型定義
  • ジェネリック型の使用
  • 型ガードと型の絞り込み
  • ストアとコンテキストAPIの型定義

use:アクション

DOM要素を直接操作する強力な機能を学びます。

  • アクションの実行タイミング
  • ライフサイクルフック
  • 外部ライブラリの統合
  • カスタムディレクティブの作成
  • イベントハンドラとの使い分け

学習の進め方

各トピックは実践的なコード例と共に説明されています。以下の順序で学習を進めることをお勧めします。

  1. 概念の理解 - 各機能の目的と使用場面を理解
  2. コード例の実践 - 実際にコードを書いて動作を確認
  3. TypeScriptへの移行 - JavaScriptからTypeScriptへの書き換え
  4. 応用 - 学んだ知識を組み合わせて実際のコンポーネントを作成

前提知識

このセクションを始める前に、以下の知識があることを前提としています。

  • HTML/CSS の基本的な知識
  • JavaScript(ES6+)の基本的な構文
  • TypeScriptの基本的な型定義(推奨)
  • Node.jsとnpmの基本的な使い方

次のステップ

準備ができたら、 Hello World から始めましょう。Svelteの世界への第一歩を踏み出します。

Last update at: 2025/08/14 07:39:43