SvelteKit 基礎編

SvelteKitはSvelteをベースにしたフルスタックWebアプリケーションフレームワークです。このセクションでは、SvelteKitの核となる概念とアーキテクチャについて体系的に学びます。

SvelteKitの特徴

SvelteKitは、モダンなWebアプリケーション開発に必要なすべての機能を提供します。

主な特徴

  1. ファイルベースルーティング - ディレクトリ構造がそのままURLに対応
  2. SSR/SSG/SPA対応 - レンダリング戦略を柔軟に選択
  3. TypeScript完全対応 - 型安全な開発が可能
  4. エッジ対応 - Cloudflare Workers等での動作
  5. 開発者体験 - HMR、自動インポート、Viteベース

基礎編の内容

🎯

SvelteKit概要

SvelteKitの全体像とフレームワーク設計を理解します。

  • MPA vs SPA: ハイブリッドアプローチ
  • レンダリング戦略: SSR/SSG/CSR
  • データフロー: サーバーとクライアント
  • ビルド最適化: コード分割とプリロード
  • 開発ツール: Viteとの統合
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プロジェクト構造

SvelteKitプロジェクトのディレクトリ構造と命名規約を学びます。

  • src/routes: ページとレイアウト
  • src/lib: 共有コンポーネント
  • +page/+layout: 特殊ファイル
  • +server: APIエンドポイント
  • app.html: アプリケーションシェル
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特殊ファイルシステム

SvelteKitの特殊ファイル(+page、+layout等)の役割と実行環境を詳細に理解します。

  • +page.svelte: ページコンポーネント
  • +page.server.ts: サーバー専用処理
  • +layout: レイアウト継承
  • +server.ts: APIエンドポイント
  • 実行環境: サーバー/クライアント
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レンダリング戦略

SSR、SSG、SPAの基本的な違いと選択基準を学び、最適な戦略を選択できるようになります。

  • SSR: 動的コンテンツ向け
  • SSG: 静的サイト生成
  • SPA: クライアントレンダリング
  • ハイブリッド: ページごとに選択
  • パフォーマンス: 各戦略の比較
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app.d.tsの役割

プロジェクト全体で共有されるグローバルな型定義

  • App.Locals: サーバーサイドのリクエスト固有データ
  • App.PageData: すべてのページで共通のデータ型
  • App.Error: カスタムエラー型
  • App.PageState: 履歴エントリの状態
  • App.Platform: プラットフォーム固有のAPI

関連セクション

基礎編を学んだら、次のセクションでSvelteKitのコア機能を習得しましょう。

学習の進め方

推奨学習順序

  1. 概要とアーキテクチャ - まずSvelteKitの全体像を理解
  2. プロジェクト構造 - ディレクトリ構造と命名規約を習得
  3. 特殊ファイルシステム - 各ファイルの役割と実行環境を理解
  4. レンダリング戦略 - SSR/SSG/SPAの使い分けを習得
  5. TypeScript型の自動生成 - ./$typesによる型安全な開発

学習目標

このセクションを完了すると、以下ができるようになります。

  • SvelteKitプロジェクトの構造を理解し、適切に構成できる
  • ファイルベースルーティングを活用して複雑なURL構造を実装できる
  • load関数を使って効率的にデータを取得・管理できる
  • SSR/SSG/SPAの違いを理解し、適切に選択できる
  • ./$typesを活用して型安全なアプリケーションを構築できる

次のステップ

基礎編を習得したら、 サーバーサイド編 でより高度なサーバーサイド機能を学びましょう。

TypeScript推奨

すべてのコード例はTypeScriptで記述されています。型安全性を最大限に活用するため、TypeScriptの使用を強く推奨します。

前提知識

このセクションは Svelte 5の基本 を理解していることを前提としています。Svelteの基礎がまだの方は、先にSvelteセクションを学習してください。

Last update at: 2025/09/08 20:32:07