証憑管理
証憑とは
証憑とは、取引の証拠となる書類のことです。請求書、領収書、契約書などが該当します。 e-shiwakeでは、PDFファイルを仕訳に紐付けて管理できます。
証憑の紐付け方法
- 紐付けたい仕訳行を確認
- PDFファイルを仕訳行にドラッグ&ドロップ
- 取引先名が未入力の場合は入力を促されます
- 紐付け完了後、証跡アイコンが変わります
ドラッグ&ドロップしたPDFはコピーされて保存されます。元のファイルは変更されません。
ファイル命名規則
コピーされたファイルは、以下の形式で自動的に名前が付けられます。
{書類の日付}_{種類}_{摘要}_{金額}円_{取引先名}.pdf 種類ラベル:
| 書類の種類 | ファイル名 |
|---|---|
| 請求書(発行) | 請求書発行 |
| 請求書(受領) | 請求書 |
| 領収書 | 領収書 |
| 契約書 | 契約書 |
| 見積書 | 見積書 |
| その他 | その他 |
例:
- 2024-01-15_領収書_USBケーブル購入_3,980円_Amazon.pdf
- 2024-01-15_請求書発行_売掛金計上 INV-2024-0001_100,000円_クライアントA.pdf
- 2024-01-15_請求書_サーバー利用料_10,000円_AWS.pdf
- 2024-01-15_契約書_業務委託契約_0円_取引先A.pdf
エッジケース:
- 摘要が空の場合 →「未分類」で自動補完
- 取引先が空の場合 →「不明」で自動補完
- ファイル名が長すぎる場合 → 摘要部分を自動的に切り詰め
この命名規則により、ファイル名だけで電帳法の検索要件(日付・金額・取引先)をクリアできます。
証跡ステータス
| アイコン | ステータス | 説明 |
|---|---|---|
| ○(グレー) | 証跡なし | 証憑の紐付けなし |
| 紙アイコン | 紙で保管 | 紙の領収書等で保管 |
| クリップ | 電子データ | PDFファイル紐付け済み |
アイコンをクリックすることで、ステータスを切り替えられます。
証憑の表示
証跡アイコン(クリップ)をクリックすると、紐付けられたPDFをプレビュー表示できます。
電帳法について
電子帳簿保存法(電帳法)では、電子で受け取った請求書・領収書等を電子データのまま保存することが義務付けられています(2024年1月〜完全義務化)。
電帳法の電子取引データ保存には、大きく「真実性の確保」と「可視性の確保(検索要件・見読性)」の2つの要件があります。 e-shiwakeが担うのは可視性の確保で、真実性の確保は利用者側の運用(事務処理規程)で対応します。
| 要件 | 対応方法 | 担当 |
|---|---|---|
| 検索要件(日付・金額・取引先) | ファイル命名規則 + アプリ内検索 | e-shiwake ✅ |
| 見読性 | PDFプレビュー・印刷 | e-shiwake ✅ |
| 真実性の確保 | 事務処理規程の備付け・運用(下記参照) | 利用者 |
| 7年間の保存 | バックアップ / 検索機能付アーカイブZIP | 両方 |
検索要件(3項目):
- 取引年月日
- 取引金額
- 取引先名
e-shiwakeの証憑管理機能は、これらの検索要件に対応しています。
基準期間(2年前)の売上高が5,000万円以下で、税務調査時にデータのダウンロードの求めに応じられる場合は、検索要件そのものが免除されます。
真実性の確保(事務処理規程で対応)
e-shiwakeを使うだけでは真実性の確保は満たせません。 事務処理規程を備え付けずに電子取引データを保存すると、電帳法の保存要件を満たさない状態になります。必ず下記の手順で規程を備え付けてください(作業は10分程度・費用不要です)。
真実性の確保は、電子帳簿保存法施行規則第4条第1項の4つの措置のいずれか1つを満たせば足ります。
- タイムスタンプが付与されたデータを受領する
- 受領後速やかにタイムスタンプを付与する
- 訂正削除の履歴が残る(又は訂正削除できない)システムで授受・保存する
- 訂正削除の防止に関する事務処理規程を定めて運用する
e-shiwakeはタイムスタンプ付与や訂正削除履歴の機能を持たないため、4の事務処理規程での対応が前提です。タイムスタンプ用システムの導入は不要です。
導入手順(3ステップ)
- 国税庁ひな型「電子取引データの訂正及び削除の防止に関する事務処理規程(個人事業者の例)」(Word)を ダウンロード
- 施行日を記入(電子取引の保存を始めた日以前の日付にする。例: 令和8年1月1日)
- 印刷またはPDF化して、帳簿・証憑と一緒に保存(これで「備付け」完了)
個人事業者の例には管理責任者や適用範囲の条項がなく、記入箇所は実質施行日のみです。 国税庁「各種規程等のサンプル」一覧
日常の運用
保存した証憑PDFは削除・差し替えしない。守るのはこれだけです。 e-shiwakeの証憑は取り込み時にコピーされ元ファイルは変更されないため、通常の利用で規程に抵触する操作はありません。
やむを得ず訂正・削除する場合
誤添付の差し替え等、正当な理由がある場合のみ「取引情報訂正・削除申請書」を作成し、対象の証憑と同じ期間(7年)保存します。様式は自由で、テキストファイルでも構いません。一人事業でも自分で作成して残します。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 申請日 | 2026-07-13 |
| 取引伝票番号 | 仕訳の日付+取引先(例: 2026-06-30 AWS 分)または仕訳ID |
| 取引件名 | サーバー利用料 |
| 取引先名 | AWS |
| 訂正・削除日付 | 2026-07-13 |
| 訂正・削除内容 | 証憑PDFの差し替え |
| 訂正・削除理由 | 別取引の請求書を誤って添付したため |
| 処理担当者名 | (本人氏名) |
証憑は7年間の保存が必要です。定期的なバックアップをお勧めします。