請求書
請求書機能とは
請求書機能では、取引先への請求書を作成・管理できます。 作成した請求書は印刷やPDF保存が可能で、売掛金仕訳・売掛金入金仕訳を生成できます。入金状態(未入金・一部入金・入金済)は紐づく仕訳から自動で表示されます。
請求書の変更は自動保存されるため、手動で保存する必要はありません。
請求書一覧
サイドバーから「請求書」を選択すると、請求書一覧が表示されます。
- 年度ごとに請求書を管理
- ステータス(下書き・発行済み)と入金状態(未入金・一部入金・入金済)でフィルタリング
- 請求書番号、発行日、取引先、金額、ステータス、入金状態を一覧表示
請求書の作成
- 「新規作成」ボタンをクリック
- 請求書番号が自動採番されます(必要に応じて変更可能)
- 基本情報(発行日、支払期限、取引先)を入力
- 明細行を追加し、品名・数量・単価を入力
- 必要に応じて備考を入力
取引先は「取引先管理」で登録します。請求書画面の取引先欄にある「取引先を追加」からも取引先管理に移動でき、保存すると元の請求書に戻って自動的に選択されます。
請求書のコピー
既存の請求書をコピーして新しい請求書を作成できます。 毎月同じ取引先に類似の請求書を発行する場合に便利です。
- 請求書一覧でコピーしたい請求書のコピーボタン(📋)をクリック
- コピーされた請求書の編集画面が開きます
- 必要に応じて明細行の内容を修正
コピー時に以下の項目が自動的にリセットされます。
- 発行日 → 今日の日付
- 支払期限 → 翌月末
- 請求書番号 → 自動採番
- ステータス → 下書き
- 仕訳との紐づけは仕訳側にあるため引き継がれません
取引先・明細行・備考はそのまま引き継がれるので、日付と明細の数量・単価を修正するだけで新しい請求書が完成します。
入力項目
| 項目 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 請求書番号 | 請求書を識別する番号(自動採番) | INV-2026-0001 |
| 発行日 | 請求書の発行日 | 2026-01-15 |
| 支払期限 | 支払いの期限日 | 2026-01-31 |
| 取引先 | 請求先(登録済みの取引先から選択) | 株式会社サンプル |
| 備考 | 振込口座や注意事項など | 振込手数料はご負担ください |
明細行
「行を追加」ボタンで明細行を追加できます。
| 項目 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 日付 | 作業期間や対象月など(自由記述) | 1月分、1/1〜1/31 |
| 品名・サービス名 | 提供した商品やサービスの名称 | システム開発 |
| 数量 | 数量(小数可) | 1、1.5 |
| 単価 | 1単位あたりの価格(税抜) | 100,000 |
| 税率 | 消費税率(10%または8%) | 10% |
| 金額 | 自動計算(数量 × 単価) | 100,000 |
金額は数量と単価から自動計算されます。 消費税は税率ごとに集計され、端数は切り捨てで計算されます。
ステータスと入金状態
請求書には、書類としてのステータス(手動で変更)と、仕訳から導出する入金状態の 2 つがあります。
| 種類 | 値 | 出どころ |
|---|---|---|
| ステータス | 下書き/発行済み | 利用者の操作(「発行済みにする」「ステータスを戻す」) |
| 入金状態 | 未入金/一部入金/入金済 | 請求書に紐づく入金仕訳の合計から自動で決まる |
入金状態は発行済みの請求書にだけ表示されます。紐づく仕訳の貸方「売掛金」の合計が 0 なら未入金、税込合計より小さければ一部入金、税込合計以上なら入金済です。手動で「入金済み」にする操作はありません。入金仕訳を切ると(または削除すると)自動的に変わります。
ステータスは請求書編集画面のヘッダーから変更できます。「ステータスを戻す」で発行済みから下書きに戻せます。戻しても紐づく仕訳は削除されません。
以前のバージョンで「入金済み」にした請求書は、更新後は「発行済み」になり、入金仕訳が紐づいていなくても「入金済」と表示されます(旧データの引き継ぎ)。入金仕訳を紐づけると、そちらの集計が優先されます。
請求書と仕訳の紐づけ
請求書と仕訳の関係は次の原則で扱います。
- 仕訳帳の仕訳が帳簿の真実です。請求書は紐づく仕訳を集計して状態を表示するだけで、仕訳を所有しません
- 例外は「売掛金仕訳」ボタンから生成した売掛金仕訳だけです。この仕訳は請求書が所有し、請求書を変更すると自動で更新されます
- 紐づけは仕訳側が「対応する請求書」を持つ形で記録します。請求書のボタンは、その値を埋めた仕訳を生成する近道です
売掛金仕訳
発行済みの請求書で「売掛金仕訳」ボタンをクリックすると、売上計上の仕訳が作成され、この請求書に紐づきます(下書きでは押せません。仕訳の順序は「発行 → 売掛計上 → 入金」です)。
- 借方:売掛金(税込合計)
- 貸方:売上高(10%対象、8%対象それぞれ)
- 摘要:「売掛金計上 INV-XXXX-XXXX」(請求書番号が自動設定)
売掛金仕訳は請求書 1 件につき 1 件です。紐づく売掛金仕訳(借方に売掛金がある仕訳)があると、ボタンは「作成済」になり押せません。仕訳帳で該当の仕訳を削除するか、紐づけを解除すると、再び作成できます。
売掛金仕訳を作成したあとで明細行・取引先・発行日・請求書番号を変更すると、保存のたびに仕訳の日付・取引先・摘要・明細行を請求書の内容で自動的に上書きし、「売掛金仕訳が作成済みのため、仕訳の内容を請求書に合わせて更新しました」と通知します。ステータスの変更は仕訳に写らないため対象外です。仕訳帳で作成して紐づけた売掛金仕訳は上書きしません。内容が請求書と異なる場合は、請求書編集画面にその旨を表示します。
売掛金入金仕訳
売掛金仕訳を作成したあと、「売掛金入金仕訳」ボタンをクリックすると、入金日と入金額を指定して入金仕訳を作成できます(売掛金仕訳が紐づいていない間は押せません。売掛金の計上より先に入金を切ると売掛金残高がマイナスになるためです)。初期値の入金額は未入金残額(税込合計 − 紐づく入金仕訳の合計)です。分割入金の場合は今回の入金額に書き換えてください。
- 借方:普通預金(入金額)
- 貸方:売掛金(入金額)
- 摘要:「入金 INV-XXXX-XXXX」(請求書番号が自動設定)
作成した入金仕訳は仕訳帳の 1 件で、請求書は集計に使うだけです。入金済(残額 0)になるとボタンは押せなくなります。振込手数料で入金額が割れる場合は、仕訳帳で借方に「支払手数料」の行を足し、貸方の売掛金を請求額のままにすると、入金済として扱われます。
仕訳を生成するには、請求書に取引先が設定されている必要があります。 取引先が未設定のまま仕訳ボタンを押すと、案内が表示され仕訳は作成されません。
取引先をまだ登録していない場合は、取引先欄の「取引先を追加」から取引先管理に移動できます。取引先を保存すると元の請求書に戻り、作成した取引先が自動的に選択されます。
仕訳帳からの紐づけ
仕訳帳で「売掛金」を使う仕訳を入力すると、「対応する請求書」の選択欄が表示されます。取引先名が一致する発行済みの請求書から選ぶと、その仕訳が請求書に紐づきます。紐づけない場合は「紐づけない」のままにします(請求書を別のシステムで作っている場合など)。詳しくは仕訳入力のヘルプを参照してください。
請求書を削除する場合
請求書一覧から請求書を削除すると、「売掛金仕訳」ボタンから生成した売掛金仕訳も一緒に削除され、結果を通知します(削除ダイアログに対象の仕訳を表示します)。仕訳帳で作成して紐づけた売掛金仕訳と入金仕訳は、紐づけを外して仕訳帳に残ります。
生成された仕訳は仕訳帳で確認・編集できます。 必要に応じて勘定科目や消費税区分を調整してください。
適格請求書(インボイス)チェック
適格請求書発行事業者として登録番号を設定している場合、 請求書が適格請求書の記載要件を満たしているかを自動チェックします。
要件を満たしていない場合、請求書編集画面に警告メッセージが表示されます。 また、印刷時にもトースト通知で注意喚起されます。
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行事業者の氏名・名称 | 事業者情報の「氏名」が入力されているか |
| 登録番号の形式 | 「T」+ 13桁の数字になっているか |
| 取引先(交付先)の氏名・名称 | 取引先が選択されているか |
| 取引内容(品名・サービス名) | 明細行の品名が空でないか |
登録番号が未設定(免税事業者)の場合、チェックは行われません。 適格請求書発行事業者の登録番号は「データ管理」ページまたは「青色申告決算書」の設定から入力できます。
このチェックは情報提供のみで、請求書の作成・印刷をブロックするものではありません。 免税事業者の方も通常通り請求書を作成・印刷できます。
印刷・PDF保存
請求書編集画面の「印刷」ボタンから、請求書を印刷またはPDFとして保存できます。
- 「印刷」ボタンをクリック
- ブラウザの印刷ダイアログが表示されます
- プリンターを選択して印刷、または「PDFとして保存」を選択
印刷時には事業者情報(事業者名、住所、電話番号など)が表示されます。 事業者情報は「データ管理」ページで設定できます。
明細の表は最低 8 行分の高さで印刷されます。明細が 8 行未満の場合は空行で埋め、8 行を超える場合は行数分だけ表が伸びます。
請求書の控え(PDF)を証憑として添付する
請求書の発行控えは、電子取引データとして売掛金仕訳に証憑として添付できます。これは「仕訳と証憑の紐付け」であり、前述の「請求書と仕訳の紐づけ」(入金状態の導出)とは別の仕組みです。請求書の画面から自動では添付されないため、次の手順で行ってください。
- 請求書編集画面の「印刷」から「PDFとして保存」を選び、請求書の PDF を保存する
- 電子署名やタイムスタンプを付ける場合は、この時点で保存した PDF に対して行う(e-shiwake には署名機能がありません)
- 「売掛金仕訳」ボタンで売掛金仕訳を作成する
- 仕訳帳を開き、売掛金仕訳の行に保存した PDF をドラッグ&ドロップで添付する
請求書から生成した売掛金仕訳は、日付・取引先・摘要・明細行を仕訳帳で編集できませんが、証憑の添付と証跡ステータスは編集できます。添付した PDF は請求書を変更しても差し替わらないため、請求書の内容を変更した場合は PDF を保存し直して添付し直してください。証憑の扱いは証憑管理のヘルプを参照してください。
請求書番号の採番ルール
新規作成時、請求書番号は以下のルールで自動採番されます。
- 形式:INV-{年}-{4桁の連番}
- 例:INV-2026-0001、INV-2026-0002
- 年度ごとに連番がリセットされます
- 採番後に手動で変更することも可能です
注意事項
請求書を削除すると復元できません。 削除前に必要なデータをエクスポートしてください。
取引先を削除しようとした場合、その取引先を使用している請求書があると削除できません。 先に請求書を削除または取引先を変更してください。