houki-hub とは
houki-hub は、日本の法令・通達・行政解釈を LLM から正確に引き、出典付きで示す ための部品を束ねたものです。 部品は 3 種類あり、それぞれ独立したリポジトリとして公開しています。
| 種類 | 部品 | 役割 |
|---|---|---|
| MCP サーバー | houki-egov-mcp / houki-nta-mcp | 一次資料(法令・通達)を取りに行き、構造化して返します |
| 共有ライブラリ | houki-abbreviations | 略称の解決、全角ゆらぎの正規化、鮮度の判定を全 MCP に提供します |
| Skill | houki-research | MCP をどの順に呼び、出典をどう書き、どこで注意喚起するかを LLM に指示します |
解決したいこと
LLM に法令のことを尋ねると、条番号や通達番号をもっともらしく作ってしまうことがあります。 houki-hub の MCP サーバーは、e-Gov 法令 API と国税庁サイトという一次資料から本文を取得し、 法令番号・条・項・号、通達番号、取得元 URL を応答に含めます。 LLM はその応答を引用して答えるので、「どこに書いてあるか」を利用者が自分で確かめられます。
もう一つは「古い情報を新しいものとして扱ってしまう」ことです。 応答には取得日時と鮮度の判定(freshness)を付け、Skill は古い場合に再取得を指示します。
いま扱える範囲と、まだ扱えない範囲
法律・政令・省令は e-Gov 法令 API に載っているものすべてを対象にしており、分野を問いません。 一方、通達・Q&A などの行政解釈は 現時点では国税庁のものだけ です。 最初に税務から着手したためで、厚生労働省をはじめ他省庁の通達は、同じ型の MCP サーバー(houki-mhlw-mcp など)を 1 つずつ足して広げていく予定です。 「通達を引ける」と書いてある箇所は、当面は「国税庁の通達を引ける」と読んでください。
各部品の版と、次に足す予定の MCP サーバーは 現状と予定 にまとめています。
想定する利用者
システムの開発・運用・管理を行うエンジニアです。たとえば次のような場面を想定しています。
- 新しい機能の実現可能性を調べるとき、法令上の制約(電子帳簿保存法の要件、個人情報保護法の第三者提供の条件など)を条文で確かめる
- 会計・人事のアプリケーションで、参照している通達が改正されていないかを確認する
- 「この略称は正式には何という法令か」「この条文の改正履歴は」を、その場で引く
しないこと
houki-hub は 個別の事案に法令を当てはめて結論を出すこと を目的にしていません。 他人のためにこれを業として行うことは、弁護士法 72 条・税理士法 52 条・社労士法 27 条が資格者に限定しています。 houki-research Skill は、質問がその領域に入りそうなときに注意を促し、資格者への相談を案内する文言を返します。
また、開発者が LLM をホストして「答えるサービス」を提供する構造は作りません。 部品を提供し、それを組み込む側が責任主体になる形を保ちます。
名前について
「houki」は「法規」です。family の MCP サーバーは @shuji-bonji/houki-{束ねる単位}-mcp という名前で、 束ねる単位は組織(egov / nta / mhlw)かコンテンツ種(saiketsu / court / metadata)のどちらかです。 名前は広めに取り、初版で実装する範囲は各リポジトリの README に明示しています。
関連するプロジェクト
houki-hub のリポジトリ構成と設計方針は、同じ作者の PDF Agent Stack と揃えています。 houki-nta-mcp が国税庁の PDF を扱うときは、PDF Agent Stack の pdf-reader-mcp と組み合わせます。